体験者Bさん 15歳

就労体験実例2 有限会社 野口石油

母と社長とみんなに感謝。この出会いが不良だった自分を変えてくれた。

ここは就労支援を積極的にしていることで有名で、メディアの取材も多い会社です。自分と同じような経歴の先輩たちが多く働いています。仕事を丁寧に教えてくれて、今では接客や洗車、レジ、オイル交換も任されるようになりました。中学の頃は「高校なんか行かん!」と決めて荒れていましたが、就労体験から入社した後は、自分でも驚くほど生活や気持ちが激変しました。先月初めて給料をもらい、ずっと働いて育ててくれた母に改めて感謝しました。来月から家賃やスマホの料金も、母に渡すつもりです。市外からの通勤で1時間以上かかるため、母は毎日早起きをして弁当を作り、駅まで送ってくれます。16歳になったら中型免許を取って、送迎の負担も減らしたいです。そして野口社長には一番感謝しています。やっと理想の父親に出会えた…そんな気持ちです。


体験の1日のスケジュール

10:00~12:00 接客や車の誘導

12:00~13:00 休憩

13:00~16:00 引き続き接客や洗車の手伝いなど

16:00      帰宅

 


代表者の声

有限会社 野口石油

代表取締役 野口 義弘

若者の就労支援は、私のライフワーク。35年間で、140名の子を育てました。

私自身、中学1年の時に父を亡くし、ほどなく母も病気で寝たきりになり、とても貧しい家庭で育ちました。近所の方々や学校の関係者が支えてくれたからこそ、今の私があるのです。そんな私にとって、就労支援は地域社会への恩返し。現在、私は福岡県協力雇用主会の会長として、積極的に支援事業に取り組んでいます。

規範意識の低い子も多く、経営者としては大変ではありますが、そんな中でも彼は真面目で明るく、まわりの社員のお手本になるような子です。物怖じしない性格も接客業では長所です。事情を知る常連のお客様が、ジュースや果物を差し入れして下さることもあり、日々とても励まされています。 


就労支援員(保護司)よりメッセージ

大庭 由照

これまで多数の子どもたちを育ててきた野口社長。「叱るよりもまず、いいところを見つけて褒める」「子どもと同じ目線で接する」など、その行動哲学には感心するばかり。初めは短時間・少ない日数での勤務からスタートして、社会人としての生活習慣が実に付くまで見守ってくれるなど、長い目で子どもを育ててくれます。彼も父親のように慕っていますし、私も安心して任せられます。